「健康長寿」だれしも願うもの。2017/5/10ガッテン!でテーマになりました。実は健康寿命のカギはCRP検査で慢性炎症を防ぐことだったのです。
健康長寿で注目されたのが「慢性炎症」でした。健康長寿のカギになるCRP検査や「慢性炎症」の予防法を伝えます。
Contents
CRPとは
CRPとはC-Reactive Proteinの略で、C反応性たんぱくを指します。20年前から炎症の指標として使われています。
身体の中のCRPは炎症反応が強ければ多くなり、弱ければ少なくなるため炎症反応の指標として検査されています。
慢性炎症とは?
「慢性炎症(まんせいえんしょう)」とは何なのでしょうか?
炎症には、急性炎症と慢性炎症があります。
急性炎症
怪我や病原体によって急性炎症は起こり、数時間から4週間程度で治まるものを指します。
慢性炎症
炎症が急性炎症の期間で治まりきらなかった病気や症状の原因を抑えるために慢性炎症になります。最近やウイルスが残っていることで炎症が長引いたり、それを抑える効果が出たりすることにより、炎症と収束を繰り返すこともあります。
慢性炎症による疾患や症状では「ぜんそく」や「アトピー性皮膚炎」などのアレルギー性疾患、「関節リウマチ」などの自己免疫性疾患が良く知られています。これらの疾患は長きに渡って辛い症状が続くことがあります。
CRPを上げないことが健康長寿の秘訣
近年の研究で、100歳を超えても元気な健康長寿の方はCRPの値が低いことが分かっています。健康で長生きするために、CRPの値に留意することが重要です。
慢性炎症の原因は様々で、紫外線、大気汚染、ストレス、喫煙、飲酒、食品添加物、運動不足、過度な運動 などなど…が上げられます。
例えば、ぜんそくやアトピー性皮膚炎などのアレルギー性疾患、関節リウマチなどの自己免疫性疾患などがそれにあたります。
さらには、最新研究によって、がんや動脈硬化、肥満、アルツハイマー病などの種々の疾患が慢性炎症によって発生することが解明されてきましたのです。
慢性炎症は活性酸素を生み、活性酸素は細胞やDNAを破壊しあらゆる病気の原因となり、身体の老化を進めます。
CRPとは?
CRPはC反応性タンパク(C-Reactive Protein)の略称です。身体の中で炎症が起きたり、細胞の破壊が起こると急激に増加してくるたんぱく質です。
CRPは癌や細菌、ウイルス感染、炎症が起きていないかを調べるために検査されますが、CRPは病気がない時にはほとんど体内に存在しないたんぱく質なのです。
CRPの主な役割は体を守ることで、病気やけがなど、体を守らなければいけないときだけ体内で産生される物質ですが、加齢に伴い、症状がなくても血液中の炎症物質の数値が高くなる傾向があります。
CRPの値が常に高いと「感染症」「関節リウマチ」「悪性腫瘍(がん)」「外傷」「心筋梗塞」「胃炎」「腸炎」などが疑われるのです。
ただ、100歳を超えても健康である方はCRPの値が低いことが分かっています。だからこそ健康長寿のために、CRPの値に気をつけることが重要となるのです。
CRPの検査は血液検査!
CRPの値は血液検査で分かります。血液検査ではCRPの検査があり、。血液中にC反応性たんぱくがどれほど含まれているかを測ります。この測定は、各種検診、人間ドックなどで測定可能です。
CRPの基準値は?
基準 値
異常値 … 1.0~2.0以上
要注意 … 0.3~1.0
標準範囲 … 0~0.3
もしかしたら、ワシ、健康かもしれん!#ガッテン! pic.twitter.com/hpwluVicid
— くれ (@kureyaji) 2017年5月10日
慢性炎症を防ぐ方法
まずは、CRPの値を知り、CRPの値が高ければ生活習慣の管理が重要となります。
「肥満」が慢性炎症の大きな原因!?
番組で高感度CRP数値の分布図を作りました。するとおどろくことに「肥満」の人はその多くがCRP(慢性炎症)の数値が要注意レベルの近くまで高くなっていました。
(青い色が肥満の方、数値が全体的に高くなっていますw)
大阪大学生命機能研究科、石井優教授によれば、肥満になると脂肪細胞が大きくなり、不要な肥満脂肪撲滅させるために免疫細胞が活動をすることになり、弱い炎症が長期間続くことになるのです。
九州大学 東京歯科医科大学小川佳宏教授によると
「肥満の人は慢性炎症状態になっている」
とのことでした。さらに、皮下脂肪(皮膚の上からつまめる脂肪)には慢性炎症が起きにくいが、内臓脂肪には慢性炎症になりやすいのだ。
CRPの改善は生活習慣の管理が重要
加齢や肥満によるCRPの上昇を抑えるには、生活習慣の管理が必要といわれています。
ダイエット(有酸素運動)が効果的!
番組で30分のウオーキングやスポーツジムなどの有酸素運動を3名に3週間ダイエットとして取り組んでもらったら、体脂肪率を減らすことができ、さらには3週間後にCRPを測定すると、ほとんどが0.03~0.05程度に下がっていました。
(石川さんだけ、検査当日風邪をひきCRPが上昇)
ダイエットって痩せるだけでなく健康長寿のために必須ですね!
食事の管理で慢性炎症を抑える「豆」と「きのこ」
豆や、きのこ類にはポリアミンという成分が沢山ふくまれていて、その成分が慢性炎症の予防に効果があるとのことでした。
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さらに、慢性炎症を抑える健康的な食事は典型的な日本食ですが、併せて地中海食も健康的であるといわれています。
食材は、肉より魚がよく、オリーブオイル、ナッツ類が地中海料理ではよく使われます。
これらは、「オメガ3脂肪酸」「ポリフェノール」「リコピン」が多く含まれています。ただし、日本人には日本食が合っているのではないのか?といわれていますので参考程度で。
また、食べる量も重要です。食べすぎには十分に注意しましょう。
今、ガッテンを見てて気づいたんやけど、この先生、THE CELLをパソコン台代わりに使ってはる(笑) pic.twitter.com/Oaf3Znb4BC
— した○ち (@sitanisi) 2017年5月10日
運動の管理が大切
身体活動量が多い方は、毛細血管の細かな血流がスムーズであるといわれています。これにより、炎症の原因の老廃物が減少し、慢性炎症を抑えるといわれています。
また、適度な運動により、筋肉をつけることで、血流が良くなり老廃物を取り除くことができます。老化した細胞を取り除くことで新しい細胞に代わりますので、CRPの値も下がるようです。
運動が必要だとわかっていてもなかなか時間がなくてできない人って多いですよね。
上手にダイエットをサポートしてくれるサプリや青汁を毎日摂る習慣にしていると安心ですね。
老化を防ぐ食事!
食材は、肉より魚
ポリフェノール
食べ物は、活性酸素を抑えるポリフェノールを含んだ食品を習慣化して食べましょう!ポリフェノールには細胞に炎症を起こす活性酸素を抑える働きがあります。
オリーブオイルを使った料理や和食も健康長寿を助ける食材が多く使われています。また、不飽和脂肪酸に分類されているオメガ3脂肪酸(n-3系脂肪酸)も効果が期待されます。
食材は、肉より魚がよく、オリーブオイル、ナッツ類が地中海料理ではよく使われます。これらは、「オメガ3脂肪酸」「ポリフェノール」「リコピン」が多く含まれています。
食事はその地域に住む人種、性別、年齢により違いがありこれらの食材を食べた全ての地域の人種で同じ健康長寿への効果があるとは限らないとわかった。
亜鉛の摂取する
亜鉛は細胞全体に存在しているミネラルでDNADやたんぱく質の合成に関与しています。また、亜鉛は傷んだ細胞を修復する働きがあります。
細胞分裂にも必要な栄養素で不足すると免疫機能が低下します。
また、亜鉛は糖の代謝にも必要でインシュリンの合成にも必須です。
更に亜鉛は活性酸素が細胞に与える悪影響を制限する抗酸化作用にも関わっておりビタミンAとともに白血球が細菌を攻撃する働きをサポートします。
亜鉛を多く含んでいる食べ物は「カキ、レバー、ウナギ、たらこ、アーモンド」などがあります。
腸内細菌
腸内細菌に注目。住む地域によって腸内細菌の種類も違っていると判明した。
日本人に最適な慢性炎症を抑える食事とは?
人種によって腸内細菌が異なるために、同じものを食べても効果がある人と無い人が出てくるのです。
ですから、日本人は日本人に合った食事が必要となるのです。
低カロリーの食事
高カロリーはメタボなどの肥満につながります。脂肪が多くなると悪玉のアディポサイトカインが分泌されて慢性炎症を起こします。
きのこがよいでしょう