主治医が見つかる診療所では、健康で長生SP。その中の、幸せホルモンである「オキシトシン」が健康長寿の秘訣を探ります。鎌田實先生の健康のポイントが幸せホルモン「オキシトシン」なのです。幸せホルモン「オキシトシン」を出して健康長寿!
Contents
幸せホルモン「オキシトシン」とは
オキシトシンとは、脳内で合成・分泌されるホルモンで、美味しいものを食べたり、綺麗な景色を見るな「しあわせだなぁ」っと感じる時に出るホルモンなのです。
元来、オキシトシンは出産に深く関わる、女性と密接なホルモンであって、出産した後に乳汁分泌を促すホルモンです。オキシトシンは、人と人と、「お互いが、かたい絆で結ばれている」という感覚を呼び起こします。
ひとつには、性器を刺激されたときに出るホルモンですから、長い間オキシトシンは女性に特有のホルモンと思われてきましたが、近年の研究では男性にもこのオキシトシンが存在することが明らかになりました。
オキシトシンが分泌されると幸せな気持ちに!
オキシトシンが分泌されると怒り・悲しみといった強い感情を和らげ、、脳は安らぎを感じます。情緒が安定して、「安らかな気持ちで心地よい」という感覚になるのです。
また分ストレスを緩和する効果もあります。
人間関係が良好に
オキシトシンが分泌されるということは、信頼関係ができて仲良くなろうという気持ちを芽生えさせてくれます。
つまり、オキシトシンの分泌で人間関係が円滑に回るようになるのです。
女子力アップの効果も!
オキシトシンが分泌されている状態というのは、母性が働いていることなので、異性の目から見てもとても視力的に映ります。
この母性というのは年齢が関係ないので、年齢を重ねてもオキシトシン効果で魅力的な女性になることができます。
オキシトシンを分泌させる方法
オキシトシンの分泌は元々は愛撫・抱擁などの皮膚接触や、性交渉による刺激で促進されるもので、恋人とハグやキスをすることなどがその例で、「抱擁ホルモン」と呼ばれるゆえんなのです。
スキンシップがオキシトシンを分泌させるのに一番効果が期待できるのですが、その相手は異性のパートナーである必要はありません。「ペットを抱く」などペットとのスキンシップでも分泌されます。
また、小さい子供の「頭をなでる」たり、「お友達とおしゃべりをする」といった行為でもオキシトシンが分泌されます。
つまり、スキンシップが原則なのですが、会話などの交流をもつだけでも分泌が促されるのです
さらには、
・マッサージ
・エステ
なども、マッサージだけでなくスキンシップをすることでオキシトシンが分泌されていると考えられるのです。
だから、肩こりや腰痛が緩和されるだけでなく気持ちもリフレッシュできるのです。
鎌田式オキシトシン増量法
鎌田先生は
「健康はいい人生を過ごすための道具。」とおっしゃっていて、健康が目的ではなく人生を謳歌するための道具としてとらえていました。
「その道具は磨かないと絶対に錆び付いてくる」と、言われてみれば当然なことですが、普段の忙しさにおろそかにしがちになっていることを指摘されていました。
食事・運動・オキシトシンが健康の3本柱
鎌田先生は健康に過ごすために
食事・運動・心のリセット
という3つポイントを意識しているとのことでした。
食事については、「野菜中心だが食べたいものは食べる。」かなり適当なベジタリアンなのです(笑)
ただ、食事中は「おいしい」という言葉をだしていらっしゃいましたね。感謝や嬉しい言葉は口にだすことがいいようです。
運動の面では、できるだけ歩くことを心がけていらっしゃいました。下半身を鍛えることはやはり大切ですね。
オキシトシンが健康の中核
「心のリセット」とは「オキシトシン」のことで、オキシトシンの分泌させることは全身の健康のためにも非常に重要なのです。
ハグをしたり、スキンシップの重要性を語っておられましたし、スキンシップなくても会話をたのしんだり、
他の人のためになることを一生懸命することもオキシトシンの分泌になるようです。
「自分以外の人のことを考えて何かしようとした時にオキシトシンが出てくる。結局 回り回って自分が強くなっていく」と鎌田医師は語っていました
オキシトシンは「点鼻スプレー」で摂取できる!?
現在、オキシトシンの分泌に直接効果のあるサプリや食品は、残念ながらありません。というのは、オキシトシンを経口で摂取しても、胃で分解されてしうからです。
オキシトシンは点鼻薬で摂取するなら効果があり、販売もされています。しかしながら、欧米では販売されていますが、日本では認められておらず、個人輸入か、ネット販売になります。
日本ではまだ認められていませんが、欧米ではオキシトシンの点鼻薬が売られていて、日本でも輸入品がネットで売られています。理想はオキシトシンが分泌されるような習慣を身につけておくことですが、どうしても足りない人は、オキシトシン・スプレーを鼻からひと吹きするのもいいかもしれません。
引用元: 日経ビジネスオンラインセロトニンとオキシトシンで毎日が変わる